YUI ライブレポート

2007/12/14 更新
二十歳のYUI、初めての日本武道館ライブをレポート!

YUI

ライブレポート

<日時:2007/11/19 場所:日本武道館>

  予定されていたアンコールの4曲(「Understand」「HELP」「feel my soul」「Thank you My teens」)が終わったあと、彼女は再び、ステージに登場した。たった1人で、アコースティック・ギターを持って。そして彼女は1万人を超えるオーディエンスに向かって、ゆっくりと語りかける。

「最後にこの曲を歌おうと思います。福岡から出てくるときに書いた曲なんですけど、そのときはひとりでした。でも、こうやってたくさんの人と出会えることできて、東京が好きになりました」

  その後に演奏された「TOKYO」には、この日のコンサートにかける彼女の思い――いや、福岡から東京に出てきて、デビューを果たし、多くのオーディエンスとの強い絆を作り上げてきた、そのすべての思いが込められていたように思う。16歳のときに音楽を志し、18歳でメジャーデビュー、その後の活躍ぶりについては、ここで説明するまでもないだろろう。11月19日に行われた初の日本武道館ライブは、“アーティスト・YUI”の(現時点における)ひとつの集大成であったに違いない。

  この日のライブは、最後に披露された「TOKYO」と同じように、彼女の弾き語りからスタートした。車のクラクション、人の会話、足音、雑踏の雰囲気を交えた“街のノイズ”をもとにしたオープニングSEに続き、YUIがステージのど真ん中に現れる。手にしているのは、黒いギターケース。アリーナの中央にまで伸びた花道をゆっくりと歩き、端まできたところでちょこんと座り込み、胡坐を組む。そのままギターを手にすると、最初の音をはっきりと響かせはじめる。「It’s happy line」。力強いスケール感とデリケートな表現を併せ持ったボーカルが広がっていくと、すべてのオーディエンスがスッと彼女のパフォーマンスに吸い寄せられていくのがわかる。2曲目の「Good-bye days」はコードを間違えてしまうというハプニングがあったが、落ち着いた様子で、もう一度最初から演奏し、やはりしっかりと観客を惹き付けていく。たったひとりで、ギターと歌だけで奥深い音楽を体現し、広い広い武道館が狭く感じてしまうほどの存在感をはっきりと見せ付ける――そんなことができるアーティストは、本当に貴重だと思う。年齢と音楽は関係ないとはわかっていつつも、彼女がまだ二十歳であることがどうしても頭をよぎってしまう。大したもんだな、やっぱり。

  ギター、ドラム、ベースを加え、4ピース・バンド・スタイルになってからも、YUIのパフォーマンスの軸はまったくブレることがない。アグレッシブなバンド・サウンドがオーディエンスとステージの距離を急速に縮めていく「Merry・Go・Round」、エッジの効きまくったバイブレーションを叩き出すギター・リフが印象的な「LIFE」。そして、恋に落ちた瞬間のドキドキ感、ワクワク感をリアルに描き出す極上のポップ・ロック・チューン「CHE.R.RY」によって、ライブは最初のピークを迎えることになる。「恋しちゃったんだ」というラブリーなフレーズが鳴り響いた瞬間、やさしく、大らかな空気が武道館を包み込んでいく。このとき、YUIはハッキリとこの会場を自分のモノのしていた、と思う。

  CGのクマのキャラクター(youyou君)とのトーク(なぜか、MCがいつも以上にたどたどしい……そうか、やっぱり緊張してるんだな)を交えながらの「Happy Birthday to you you」、さらにアコギのグルーヴを中心とした「It's all right」と、ポジティブなメッセージをたたえた楽曲を続けたあとは、ハンドマイクで披露された「Winter Hot Music」。ひとつひとつのフレーズに想いを込めながら、冬の朝の情景を美しく映し出すボーカルからは、彼女のシンガーとしての才能、センスがはっきりと伝わってくる。抜けるような青空を画面いっぱいに映した映像とリンクした「Skyline」における、空高く舞い上がっていくファルセットも絶品。また、総勢20名以上のオーケストラを従えた「LOVE & TRUTH」でも、強烈なダイナミズムをたたえたボーカリゼーションを堂々と広げていくYUI。ライブがスタートして1時間ほどで彼女は、自らのパフォーマンスをアリーナ・サイズへと進化させてしまった。すごい、としか言いようがない。

  ライブの後半では、ラウドにして攻撃的な楽曲を次々と披露、会場の空気をガシガシと上げていく。特に“ときには回りのことよりも、自分を優先させることが大事!”という強い意思が突き刺さる「Rolling star」、“あきらめちゃダメ。じっとチャンスを待つのよ”というメッセージが聴く者の気持ちを打つ「Highway chance」。ここからは、自分の道を自分で切り開いてきた“ロックミュージシャン・YUI”の強さがまっすぐに鳴り響いていた。ブラックを基調にした衣装に身を包み、エレクトリック・ギターをかき鳴らす彼女の姿は、文句なくカッコいい!

  シングル曲を網羅しながら、その奥深いアーティスト性をバランスよく表現することに成功したこの日のライブ。“初めての武道館”という貴重なステージを体感できたことを、僕はとても幸せに思っている。

セットリスト

楽曲ダウンロードはこちらから!

YUI楽曲ダウンロードページURLを携帯に送る

  • EZweb
  • iモード
  • Yahoo
  • ※なお、対応機種であれば、左記の二次元コードでもアクセスできます。
  • ※着うた®/着うたフル®/ビデオクリップ/ムービーは対応機種のみのサービスです。
  • ※非対応機種は着信メロディサイト【レコード会社直営♪メロディ】にリンクします。